定光寺 本堂 (国有形(建造物))
更新日:2011年3月28日
ID番号: 1015
定光寺 本堂(じょうこうじ ほんどう)
- 一重裳(も)階(こし)付・入母屋造、柿葺
- 室町時代後期
- 所在地:定光寺町 所有者:定光寺
定光寺は建武3年(1336)に平心処斎によって開かれた禅宗寺院です。その後火災や地震等の災害があったため、創建当初の建物は残されていません。現在の本堂も天文元年(1532)の炎上後、同三年に再建されたもので、定光寺に残る一番古い建物になります。
本堂は桁行(けたゆき)五間、梁間(はりま)五間の正方形で、裳階(もこし)がついているため、二階建てのように見えますが、実際は一階建ての建物です。昭和12年(1937)の解体修理の際に、屋根の形を変更し、現在の禅宗様の入母屋造りに復元しました。屋根は厚さ三ミリの薄い板を重ねて葺く柿(こけら)葺きです。組物や桟唐戸(さんからど)、本尊が納められている厨子などに典型的な室町時代中期の禅宗様式がみられます。
(広報せと平成18年2月15日号「瀬戸の文化財第2回」より)
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