太刀 銘助重 (国有形(工芸))
更新日:2011年3月28日
ID番号: 1012
太刀 銘助重(たち めい すけしげ)
- 長さ:70.3cm
- 鎌倉時代中期
- 所在地:名古屋市東区(徳川美術館) 所有者:定光寺
尾張藩三代藩主綱誠(つななり)が寄進したもので、助重は備前国(現岡山県)吉岡一文字派の刀工です。刀身は、断面が菱形になる鎬造(しのぎづくり)で、刃の反対側の棟は山形になる庵棟(いおりむね)になります。磨上(すりあ)げのため反(そり)は浅いのですが腰には踏張り心があり、先幅は細くなっています。鍛えは板目、刃紋は中直刃(なかすぐば)に逆足入りです。茎(なかご)は磨上げ、柄(つか)を刀身に固定するための目釘孔(めくぎあな)が二個あります。長さ70.3cm、反1.8cm、元幅2.9cmです。
付属に糸巻太刀拵(こしらえ)があり、総金具、赤銅(しゃくどう)魚子地(ななこじ)金小縁(きんこぶち)色絵で丸に葵紋散らし、鞘(さや)は金梨子地(きんなしじ)蒔絵で丸に葵紋散らし、柄と渡巻は紺地金欄包み浅黄糸巻です。鐔(つば)に「岸本氏泰幸作」の切附銘があります。
(広報せと平成19年8月1日号「瀬戸の文化財第20回」より)
このページに関するお問い合わせ先
文化課
文化財係
電話:0561-84-1811