太刀 銘守家 (国有形(工芸))
更新日:2011年3月28日
ID番号: 1011
太刀 銘守家(たち めい もりいえ)
- 長さ:68.1cm
- 鎌倉時代中期
- 所在地:名古屋市東区(徳川美術館) 所有者:定光寺
尾張藩九代藩主宗睦(むねちか)が寄進したもので、備前国(現岡山県)畠山派の名工守家の作です。刀身は鎬造(しのぎづくり)で庵棟(いおりむね)となっており、磨上(すりあ)げのため、反(そり)は浅くなっています。鍛えは杢目もくめ肌、刃紋は大丁子乱(おおちょうじみだれ)に足入りです。太刀の先端部分の切先(きっさき)の刃は焼詰めとなっています。棟に一か所切り込みがあります。茎(なかご)は磨上げで、目釘孔(めくぎあな)が二個あります。長さは68.1cm、反1.5cm、元幅2.9cmです。
付属に糸巻太刀拵(こしらえ)があり、総金具、赤銅(しゃくどう)魚子地(ななこじ)金色絵で葵紋散らし、鞘(さや)は梨子地(なしじ)に蒔絵と金具の丸に葵紋散らし、柄と渡巻(わたりまき)は白地金欄包み花色糸巻きです。縁金具と大切羽(おおせっぱ)に「尾州住安藤信時(花押)」の切附銘(きりつけめい)があります。
(広報せと平成19年9月15日号「瀬戸の文化財第21回」より)
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