織部燈籠 (市有形(工芸))
更新日:2011年3月28日
ID番号: 993
織部燈籠(おりべ とうろう)
- 高さ:170cm
- 江戸時代(文化4年(1807))
- 所在地:深川町 所有者:深川神社
織部燈籠は、棹(さお)の部分を生け込む等の特徴がありますが、陶製のものは珍しく、棹の四面に「奉献常夜灯」「文化四丁卯年(1807)九月」「古田織部形摸(模)造」「陶工加藤武右衛門春宇建之」と製作の目的・年月・作者等が銘記されています。
露盤(ろばん)の付いた宝珠、屋根の起こりのある方形の笠(かさ)、角形の火袋(ひぶくろ)(後補)、方形の中台(ちゅうだい)、断面長方形で上部に丸いふくらみのある棹という典型的な織部灯篭で、世に「切支丹灯篭(きりしたんとうろう)」とも呼ばれてきました。
作者の加藤武右衛門春宇は陶祖嫡流の一統とされ、江戸時代本業焼の名工として多くの作品を制作しています。
(広報せと平成20年10月15日号「瀬戸の文化財第34回」より(一部加筆修正))
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