渥美灰釉芦鷺文三耳壺 (国有形(工芸))
更新日:2011年3月28日
ID番号: 1009
渥美灰釉芦鷺文三耳壺(あつみ かいゆう あしさぎもん さんじこ)
- 高さ:39.3cm
- 平安時代後期
- 所在地:南山口町(愛知県陶磁美術館) 所有者:愛知県
渥美半島にはおそらく500基ほどの中世窯があったと推定されており、瀬戸窯、常滑窯につぐ大規模な窯業生産地でした。この渥美窯の製品の大半は碗・鉢・壺・甕(かめ)など日用雑器でしたが、広口瓶・短頸壺(たんけいこ)・経筒外容器(きょうづつがいようき)など特殊器種もあり、中に蓮弁文(れんべんもん)・袈裟襷文(けさだすきもん)など特殊文様が施されたものもあります。
本品は口径16.5cm、胴径34.0cm、底径13.5cmで、12世紀に製作されたものと推定され、埼玉県出土と伝えられています。肩の部分に袈裟襷文を、全面に芦が生える川辺で戯れる鷺(さぎ)が描かれているところからこの名称があります。国宝の渥美秋草文壺と並び絵画的にも高く評価されています。
(広報せと平成19年10月1日号「瀬戸の文化財第22回」より一部加筆修正)
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