特殊詐欺について
更新日:2024年8月6日
ID番号: 1771
特殊詐欺とは、犯人が電話やハガキなどで親族や公共機関の職員を名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付が受け取れるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪(現金などを脅し取る恐喝や、隙を見てキャッシュカードをすり替えて盗み取る詐欺罪(窃盗)を含みます。)のことです。
令和2年1月1日から、特殊詐欺の手口について下記の10種類に分類されました。
特殊詐欺の種類
オレオレ詐欺
息子や孫などを装い、「会社の大事なお金が入ったカバンをなくした。」などと言って現金を要求しだまし取る(脅し取る)詐欺です。
預貯金詐欺
警察官や金融協会職員などを名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です。」と言ったり、役所の職員などを名乗り、「医療費などの過払い金があります。こちらで手続きするのでカードを取りに行きます。」などと言って、暗唱番号を聞き出し、キャッシュカードをだまし取る(脅し取る)詐欺です。
架空料金請求詐欺
有料サイトや消費料金などについて「未払いの料金があります。今日中に払わなければ裁判になります。」などとメールやハガキで知らせ、金銭等をだまし取る(脅し取る)詐欺です。
還付金等詐欺
医療費、税金、保険料などについて、「還付金があるので手続きしてください。」などと言って、被害者が還付金を受け取れると思わせてATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる詐欺です。
医療費の還付などの手続きに、ATMを使うことは絶対にありません!
融資保証金詐欺
実際には融資しないにも関わらず、融資する旨の内容の文書を送付するなどして、融資を申し込んできた人に対し、「保証金が必要です。」などと言って金銭をだまし取る(脅し取る)詐欺です。
金融商品等取引名目
実際には対価ほどの価値がない未公開株、社債等の有価証券や、外国通貨又は全く架空の有価証券などについて、電話やダイレクトメール等により「購入すれば儲かります。」などと虚偽の情報を提供し、その購入代金として金銭をだまし取る(脅し取る)詐欺です。
ギャンブル詐欺
「パチンコ打ち子募集」と雑誌に掲載したり、不特定の者に対してパチンコ必勝法等の虚偽の情報メールを送りつけ、会員登録を申し込んできた人に、会員登録料や情報料、保証料として金銭をだまし取る(脅し取る)詐欺です。
交際あっせん詐欺
「女性紹介」などと雑誌に掲載したり、不特定の者に対してメールを送りつけ、女性の紹介を申し込んできた人に対し、会員登録料や保証金として金銭をだまし取る(脅し取る)詐欺です。
その他の特殊詐欺
上記の類型に該当しない特殊詐欺のことを言います。
キャッシュカード詐欺盗(窃盗)
警察官や銀行協会、大手百貨店などの職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に使用されているので、使えないようにします。」などと言って、キャッシュカードを準備させた上で、隙を見て他のカードとすり替えて、盗み取る詐欺です。
※ 愛知県警察のホームページにも「特殊詐欺にご注意」ページがあります。参考にしてください。
被害に遭わないための対策
- ご家族やご近所で、日頃からコミュニケーションをとっておく。
- ご自宅の電話機を番号表示機能の被害防止機能付電話機に交換する。
- 犯人と会話しないために、常時、留守番電話に設定しておく。
- ATMを利用した振り込みの限度額を、あらかじめ引き下げておく。
- 犯人にターゲットにされないため、電話帳の掲載をやめる。
- 携帯電話を迷惑メール設定にしたり、迷惑メール防止機能のあるメールアプリなどを利用する。
- 家族同士で、本人確認のための合言葉を決めておく。
「特殊詐欺被害防止の日」について
愛知県内の特殊詐欺の被害件数は、年々増加しており、非常に憂慮すべき事態です。
そのため、愛知県では、偶数月の年金支給日を「特殊詐欺被害防止の日」とし、関係機関が相互に連携して県内一斉に集中的に特殊詐欺被害防止の啓発を推進することで、被害の大半を占める高齢者やその家族だけでなく、社会全体の特殊詐欺に対する抑止力を高めるとともに、取り組み強化の姿勢を犯人グループに示すことにより、特殊詐欺を起こさせない環境づくりにつなげています。
最近では、特別定額給付金の給付手続きを装った不審なメールや電話など、新型コロナウイルス感染症に乗じた詐欺が疑われるケースが多発しております。くれぐれもご注意ください。