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市長施政方針説明

更新日:2023年6月1日

ID番号: 38896

 皆さま、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、私の施政方針について、ご説明申し上げます。

 

 令和5年6月瀬戸市議会定例会の開催に臨み、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。

 去る4月23日の市長選挙におきましては、「市民の皆さまの声をしっかりと市政に反映させていくこと、市民の皆さまに参加していただけるようなまちづくりを進めていくこと」を掲げさせていただき、多くの市民の皆さまからご信任をいただきました。私は、この「市民参加のまちづくり」を進めること、そして、常々考えております「まちづくりは人づくり」であること、この2点を胸に刻み、身を引き締めて、これからの4年間、市政運営を担わせていただく所存でございます。

 

 それでは、はじめに、私が思い描く目指すまちの姿についてお話させていただきます。

 本市は、人口減少、少子高齢化が進む中でも、近年は人口の社会増が続いており、昨年度に実施した市民アンケート調査では、住みやすさや住み続けたいといった意向も高い水準を維持しております。

 千年以上も連綿とやきものづくりが続く本市は、歴史や伝統、文化、これらの礎でもある豊かな自然が日常の暮らしの中に息づいており、こうした他のまちにはない魅力が、住みたい、住み続けたいと、市民の皆さまをはじめ、多くの人々を惹きつけているのではないかと考えております。

 こうした私たちの暮らしの基本は、「住む」「働く」「学ぶ」「育む」といった要素であり、本市をより魅力的なまちとしていくためには、これらの暮らしの要素が充実したまちを目指す必要があると考えております。

 「住む」については、誰もが安全で快適に暮らすことができ、地域の声が市政に届き、地域の様々な活動が活性化され、世代を超えた新しい活力が生まれ続ける、そういったまちを目指したいと考えております。

 「働く」については、笑顔でやりがいを持って働くことができ、ライフ・ワーク・バランスの整った、家庭や生活と仕事が調和・両立したまちを目指したいと考えております。

 「学ぶ」については、子どもたちが夢を持ち、健全に大らかに学べて、すべての人が、楽しく、いつまでも、どこでも学べる、そういったまちを目指したいと考えております。

 「育む」については、誰もが安心して子どもを産み育てることのできる環境が整ったまちを目指したいと考えております。

 

 こうした暮らしの要素をしっかりと整え、さらに充実させていくことで、本市をより魅力的なまちとしていく、特に、本市の未来を担う若い人たちにも住みたい、住み続けたいと思っていただけるまちづくりを進めていきたいと考えております。

 

 ただ今お話させていただきました目指すまちの姿は、平成29年に策定した「第6次瀬戸市総合計画」に掲げる将来像及び3つの都市像と方向性は一致しているものと捉えております。そのため、現行の総合計画を踏まえつつ、新たな視点を加えながら、目指すまちの姿の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。また、任期中には次期総合計画の策定にも着手する予定となっております。その際には、現行の総合計画の評価・総括をしっかりと行い、その先へとつなげてまいります。

 

 さて、目指すまちの姿の実現に向けて、どういった施策に取り組むかというお話をさせていただきます。

 今回の選挙では、いくつかの具体的な取組も実施すべき施策として掲げました。その中には、短期的に取り組めるものや、中長期的な視点で取り組んでいくものがあると認識しております。まずは、地域の課題をよく理解されている市民の皆さまの声を聴き、目指すまちの姿の実現に向けて、4年の間にしっかりと取り組んでいく決意であります。

 

 はじめに、「ごみ袋の値上げ凍結」についてお話させていただきます。令和4年3月瀬戸市議会定例会にて、「瀬戸市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正」が可決され、さらなるごみの減量を目指し、令和5年9月からごみ処理費用有料化制度を導入することが決定しておりましたが、本定例会にて、「瀬戸市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例」に定める、一般廃棄物処理手数料のうち燃えるごみ及び燃えないごみの処理手数料の金額を減額する一部改正について、議案上程をさせていただきます。

 私は、基本的に有料化そのものに反対をしているわけではございません。有料化については、ごみの減量を主たる目的として検討が始まりましたが、こうした背景やこれまでの経緯について、市民の皆さまにもっと深く理解していただく必要があったと考えております。

 また、本市と同じく晴丘センターを使用している尾張旭市と長久手市については、今後のごみ排出量の推移を見るということで、有料化・増額を見送っております。さらに、検討を始めた時期に比べて、電気・ガスといったエネルギーや食料品価格等が高騰しており、市民の皆さまの暮らしに影響を及ぼしております。

 市民の皆さまのごみに対する関心は非常に高まっていると感じております。こうしたことからも、一般廃棄物処理手数料の金額を減額し、有料化そのものというよりも、今後のごみ行政のあり方も含めて、市民の皆さまとしっかりと議論していきたいと考えております。

 

 ここからは、先に述べました暮らしの要素ごとに、その魅力向上に向けた施策について、お話をさせていただきます。

 1点目は、「住む」環境の魅力向上に向けた施策についてでございます。

 まずは、障害者、高齢者、生活困窮者など、支援を必要とする人が利用しやすい福祉サービスの提供を図り、情報提供や相談体制の充実、サービスの利用促進、効率化、質の向上を進めてまいります。こうした福祉施策の推進にあたっては、支援を必要とする人の声を聴き、必要な施策について、組織・分野横断的な連携体制において、検討・実施してまいります。

 また、本市は令和5年4月1日現在、65歳以上の人口割合、いわゆる高齢化率が30%に達し、連区別で見ますと、50%に迫る地域もございます。こうした中、地域での介護予防をはじめとする多様な介護サービスの提供、一人暮らし高齢者の新たな移動手段の検討、高齢者見守りシステムの導入などにより、高齢者が生きがいを持って活躍し、支えあいにより、地域で安心して自分らしく過ごせるよう、地域包括ケアシステムの深化・推進に取り組んでまいります。

 そして、市民生活の利便性の維持・向上のため、幹線道路を整備し、都市機能の強化を図ってまいります。

 さらに、冒頭でもお話しましたとおり、豊かな自然が日常の暮らしの中に息づいていることが、本市の大きな魅力の一つであると考えております。多くの方に、住みたい、住み続けたいと思っていただけるよう、こうした良好な自然環境を保全し、次世代へと継承する取組にも力を入れてまいりたいと考えております。

 

 2点目は、「働く」環境の魅力向上に向けた施策についてでございます。

 まずは、地域産業の振興に向けて、市内企業に対する支援を充実するとともに、今後の成長が期待される新産業分野をはじめとする企業誘致を進め、付加価値の高い産業の育成、地域における新たな雇用の創出を図ります。加えて、陶磁器製造など窯業関連産業と新たな技術・分野との融合・連携について、研究を進めてまいりたいと考えております。

 また、ライフスタイルや価値観の多様化に伴い、多様な働き方ができるよう市内企業へ働きかけを行うなど、ライフ・ワーク・バランスの充実、より働きやすい環境づくりを促進してまいります。その他、中心市街地における賑わいの創出や、若い人たちをはじめとする多様な人材の活躍促進に取り組んでまいります。

 さらに、日本遺産のまち瀬戸市ならではの特色ある有形・無形の財産や、多様な地域資源を活用した観光振興にも取り組んでまいります。その他、ジブリパークのフルオープン、中心市街地でのホテル開業などを契機とした、さらなる誘客・観光を促進してまいります。

 

 3点目は、「学ぶ」環境の魅力向上に向けた施策についてでございます。

 冒頭でもお話させていただきましたが、「まちづくりは人づくり」であること、これが私の政治信念の1つであります。将来の予測が困難な時代において、子どもたちが未来に向けて、持続可能な社会の担い手となっていくためには、「自ら考え、学び、生き抜く力」を身に付けることが重要であります。

 そのため、全市的に小中一貫教育を進め、郷土と自らに誇りを持ち、多様な他者と協働して課題解決のできる人づくりに取り組んでまいります。また、子どもたちの学びや生活に適した学校規模や環境の整備に取り組んでまいります。その他、不登校を含む子どもたちの多様なニーズに応じたきめ細やかな教育を進め、瀬戸で学び、瀬戸で育ててよかったと思える教育の実現に取り組んでまいります。

 

 4点目は、「育む」環境の魅力向上に向けた施策についてでございます。

 まずは、子どもを安心して産み育てられるよう、妊娠・出産・育児に関する様々なニーズに対して、適切な情報提供や支援、そして、子育てサービスの整備充実について、切れ目なく行ってまいります。

 また、「子ども・若者の最善の利益の実現」を基本理念とする「瀬戸市子ども総合計画」に基づき、関係機関、地域、NPO・団体、企業等と連携し、子ども・若者の困っている状況や抱えている悩みについて、相談したり支援が受けられるような体制の構築、子ども・若者の意見を尊重する場や機会の確保など、本市の未来を担う子ども・若者が、それぞれの夢又は自立に向かって健やかに育つことができるような取組を進めてまいります。

 

 ここまで、目指すまちの姿やその実現に向けた施策についてお話させていただきました。施策については、子どもから高齢者まで、市民にも事業者にも、ハード整備からソフト事業まで、必要な施策を実施することで、かたよらない市政を実現してまいります。そして、施策を着実に進めるためには、市民の皆さまの声をしっかり聴く、市の方針をしっかりと発信・共有するといったことが重要であると考えております。今後、どのような形が適切であるか、職員とともに検討してまいります。

 

 また、限られた予算の中で目指すまちの姿の実現に向けて効果的・効率的な政策展開を図るため、市民生活の利便性向上に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、インフラの維持管理・更新等を着実に進めるためのファシリティマネジメント(FM)の推進、国が2050年までに実現を目指すとしているカーボンニュートラル(CN)の推進など、国の方針に基づきながら、その中でも本市らしい取組を進めてまいります。

 

 これからの4年間、市政運営を担わせていただき、ここでお話しました内容を着実に、目に見える形で実現させていくことに最善を尽くしてまいります。市民の皆さま、議員各位の多大なるご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私からの施政方針説明とさせていただきます。 

このページに関するお問い合わせ先

政策推進課
政策係
電話:0561-88-2521

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