野外に放さないで!―外来種(移入種)について―
更新日:2021年7月15日
ID番号: 117
外来種(移入種)とは?
この地域に暮らしているのは、私たち人間だけではありません。草や木、昆虫や鳥などの動物、そして人も、生きものはみんな支えあって生きていて、さまざまな生態系に、さまざまな生きものが暮らしています。
しかし、近年では、本来その生態系にいないはずの生きものがすみつくようになってきています。これらの生きものは「外来種(移入種)」といわれ、国外だけでなく、国内の他の地域からきた生きものも、その地域にとっては外来種になります。
外来種は、地域本来の生態系に悪影響を与えるだけでなく、私たちの生活にも影響します。外来種を「入れない・捨てない・拡げない」を守り、在来種や私たちの生活を外来種から守りましょう。
なお、外来種以外の生きものでも、飼育、栽培している生きものを野外に放すことは生態系に悪影響を与えるおそれがありますので、どのような生きものであれ、安易に野外に放すことはやめましょう。
なにが問題なの?
外来種はもともとその地域にいなかった生物です。そのため、もともと生活してきた生物が作り上げてきた自然のバランスが崩れる恐れがあります。
たとえば・・・
・えさやすみかの競合
在来種(もともとその地域に住んでいた生物)と外来種の間で、食べ物やすみかなどのとりあいが起き、在来種の生息域などが狭められる恐れがあります。
・外来種による在来種の捕食
外来種が在来種をえさとして食べてしまうために、在来種の生態系のバランスが崩れる恐れがあります。
・在来種と外来種の交雑による遺伝子のかく乱
在来種と近縁の外来種が交雑することにより、いるはずのない雑種が生まれてしまう恐れがあります。
その他にも・・・
毒のある外来種の移入による人体への影響や、農作物被害など農林水産業への影響が考えられます。
外来種を防ぐためには?
1.入れない
悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本に入れない
2.捨てない
飼っている外来生物を野外に捨てない
3.拡げない
野外にすでにいる外来生物は他地域に拡げない
★特にペットなどの生き物を飼い始めるときには、最後まできちんと面倒がみられるのかをよく考えてから飼い始めましょう。絶対に途中で野外に放さないでください!
外来種(移入種)リンク