景観重要建造物を指定しました
更新日:2012年11月16日
ID番号: 1176
瀬戸市の景観重点地区である洞地区内において、瀬戸市景観計画に定めた指定の方針及び国土交通省で定める基準に基づき、地元の意見及び瀬戸市景観審議会の審議結果を基に重要な建造物10件を、景観法に基づく景観重要建造物として平成24年10月11日に指定しました。
【瀬戸市景観計画に定める指定の方針】
瀬戸市では歴史的または芸術的価値の高さにこだわらず、地域の良好な景観を守り、育むという観点から重要な建造物や市民に親しまれている建造物を、景観法に基づく景観重要建造物として指定します。
建造物の位置図はこちらをご覧ください。景観重要建造物位置図.pdf(525KBytes)
※なお、第1号・第3号・第5号以外の建造物は個人所有のものとなりますので、道路・通路よりご覧ください。
瀬戸市景観重要建造物第1号
宝泉寺 (山門)
特徴的な「竜宮造」の山門であり、近在には見られない貴重な建造物。
江戸時代の絵地図にもあらわされるほど特徴的で印象的な建造物である。
瀬戸市景観重要建造物第2号
鬼板の土留 (土留・家屋)
家屋などの基礎部分によく見られる鬼板を積み重ねた土台で、大きな面積でみることが出来る。
鬼板の土留の上に載っている建物も、もともとは蔵であったものを改造して家屋となっている。
土留・家屋
瀬戸市景観重要建造物第3号
窯垣の小径ギャラリー
資料館(指定第5号)と同様に江戸時代からの建物と言われており、以前は窯元の屋敷で当時の雰囲気を残したものである。
景観重点地区の目標景観像に見合ったものとなっている。
瀬戸市景観重要建造物第4号
加藤仲右エ門邸 (母屋・離れ・物置・塀)
母屋 窯元の屋敷の趣をのこした建造物であり墨塗りの漆喰に瀬戸で焼いた瓦がのる建造物。入母屋の洞らしい景観を形成する建造物である。
離れ 母屋同様、洞らしい漆喰と板張りの建造物であり母屋と一体感のある造りである。
物置 母屋、離れと共に一体的な屋敷の趣を残した建造物である。
塀 一見するとレンガを積んだように見える塀はタナイタをふんだんに使って積んであり、ツクを利用していないため他の窯垣とは違った雰囲気を作り出している。タナイタを平張りにしたアプローチも他の外構とまた違った印象を与える。
母屋
離れ
物置
塀
瀬戸市景観重要建造物第5号
窯垣の小径資料館 (資料館・離れ)
江戸時代からの建物と言われており、以前は窯元の屋敷であった。
当時の雰囲気を残したものとなっており、景観重点地区の目標景観像に見合ったものである。
瀬戸市景観重要建造物第6号
加藤寛治邸 (茶室・塀・蔵・母屋)
茶室 窯垣の小径ギャラリー(指定第3号)・加藤仲右エ門邸(指定第4号)・窯垣の小径資料館(指定第5号)など窯元の屋敷の趣をのこした建造物群の一棟であり、桜の季節は特に美しい景観を作り出している。
塀 窯垣ではないがタナイタやツクが利用された塀が茶室横から連続しており苔やツタなどがからみ落ち着いた景観を形成している。
蔵 漆喰と下見板張りに押縁が美しく、基礎は鬼板が使われているため洞らしい建造物といえる。
母屋 塀から上部のみしか見えないが、窯元の屋敷の趣をのこした建造物群の一棟であり小径の景観を形成している建造物といえる。
茶室
塀
蔵・母屋
瀬戸市景観重要建造物第7号
加藤清作邸 (家屋・窯垣)
タナイタ、ツクが造り出した幾何学模様が美しく、隙間からのぞく植物が柔らかな雰囲気を造り出している窯垣の小径を代表する窯垣といえる。
窯垣から家屋へのアプローチにもタナイタやツクが使用されており、美しい景観を形成している。
瀬戸市景観重要建造物第8号
丸朝製陶所 (煙突)
瀬戸の煙突の特徴である「丸い土管を鉄の枠で補強した煙突」。
現在は使用されていないが、昭和の瀬戸の風景を代表する建造物である。
瀬戸市景観重要建造物第9号
洞本業窯 (モロ・資料館・登窯)
モロ 絵付けなどの作業がしやすくなるよう採光のため南に向いた面にはほぼガラスが入るモロと呼ばれる作業場で建築当時のままの姿をとどめている。
資料館 登り窯の稼働時期に薪小屋として利用され、形状は当時から若干は変化しているものの、登り窯を中心として一体となった景観を作り出している。
登窯 やきもの文化を強く印象付ける建造物であり保存すべき建造物である。
モロ
資料館
登窯
瀬戸市景観重要建造物第10号
葵窯 (蔵・母屋)
蔵 景観重点地区の景観形成基準となっている建造物である。
母屋 公道に面した壁面は蔵と一体となっており統一感があるものとなっている。