発達障害の種類と特徴
更新日:2011年3月28日
ID番号: 721
広汎性発達障害・自閉症スペクトラム
次の障害特徴、(1)~(3)の内、少なくとも1つ以上が3歳頃までに機能の遅れ、または異常として現れます。
(1)社会性・対人関係の障害
- 集団のルールに従って行動することが苦手。
- 相手の気持ちを理解することが苦手。
- 人との関わりかたが一方的。
(2)コミュニケーションの障害
- 言葉がまったく話すことができなかったり、話すことができる場合も言葉のやり取り(会話)が苦手。
- 反響言語(エコラリア)・・・聞いた言葉をそのまま繰り返す。
- 自分の気持ちや自分の状態を適切な言葉で伝えることが苦手。
(3)興味・関心・行動の偏り
- 環境、日課の変更などが苦手。
- 常同行動・・・体を揺らす、手のひらをひらひらさせる、を繰り返す。
- 数字や文字に興味を持ったり、記憶力が優れているなど、部分的に高い能力を示すことがある。
◎その他の特徴として、感覚の異常・発達の不均衡、多動が現れることもあります。
広汎性発達障害・自閉症スペクトラム(高機能自閉症)
上記(1)~(3)のような障害の特徴がありますが、知的発達の著しい遅れを伴いません。
広汎性発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)
上記(1)~(3)のような障害の特徴がありますが、言語獲得の著しい遅れがありません。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
特徴として「多動」「衝動性」「不注意」の3つの症状があります。
具体的には単調な作業が長時間できない、忘れっぽい、些細なミスをする、考えずに行動する、落ち着きがない、多弁、人の話が聞けない、時間や物の管理ができない、といった行動が見られます。
LD(学習障害)
聞く・話す・読む・書く・計算するまたは推論する能力のうち特定のものの習得と使用に困難を示し、できることとできないことの差が大きいという特性があります。
例えば、言葉を聞いて理解をすることはできるのに、書いてある文字を見て意味を理解することができないなどといったことがあります。
- これらを自閉的な障害特性を持つものとして、まとめて「自閉症スペクトラム」と呼ぶこともあります。 ※スペクトラム=連続体
- これらの障害は、「知的障害と自閉症」、「ADHDとLD」というように障害が重複する場合もあります。また、障害の重度・軽度により症状の現れ方は様々です。
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