☆キラッと輝く☆ 消防女子にインタビュー
更新日:2023年3月28日
ID番号: 34708
日向さんは瀬戸市役所2016年入庁、消防本部に配属されて7年目。
今年度から女性としては初めて瀬戸市で救助隊に任命されました。
女性として消防現場の第一線で働く彼女に、仕事についてのお話を伺いました。
今の仕事を選んだ理由は?
★子どもの頃からスポーツをするのが大好きで、ぼんやりと身体を動かす仕事に就きたいなとは思ってました。
身体を動かす仕事としては、消防の他にも警察や体育の先生などもあるかと思いますが、
消防を選んだのは子供の頃の出来事がきっかけだったのかもしれません。
私が幼い頃、ある日自宅前の家が火事になりました。
初めて見る火事、大きな火やそこから伝わってくる熱が凄く怖かったです。
そこに消防士が駆けつけて、必死に消火作業する姿が印象に残っており、
ホッとしたのと同時に子供心にその姿を単純にカッコいいと感じたのを覚えています。
その経験が消防に憧れる原体験になったのかもしれません。
その時には具体的に「消防士になりたい」と思っていたわけではなかったのですが、
大学2年生の時にふとしたきっかけで地元の消防団に参加することになった時に、子どもの頃の経験が蘇りました。
幼い頃に目の前で火事を目撃したことと、大学生の時に消防団に入って活動をしていたこと。
その点と点が繋がって、消防に入りたいと思うようになったのだと思います。
生活と仕事の両立で心掛けていることは?
★消防の仕事は交代勤務で、基本的に1日(24時間)勤務、その後2日休みです。
確かに1回の勤務の拘束時間は長くなるし、不規則な出勤や訓練など、体力的にも疲れることも多いです。
ですが、その後の2日休みが続くワークスタイルが個人的には合っていて、2日間の休みをフル活用して、
釣りやキャンプなど趣味のアウトドアでストレス発散をしています。
平日休みの場合は、どこに行っても人が少なくて快適ですしね。
生活と仕事の両立のコツは、しっかり働いて、しっかり遊ぶことだと思っています。
仕事をしていた中で印象に残った事や、嬉しかった出来事は?
★女性で消防の職員だと、救急隊に配属されることが多い印象です。
瀬戸市の救助隊にも女性はいませんでしたし、全国的にも非常に少ないです。
私は救助隊のこのオレンジの制服を着ることを目標としていたので、
消防に入って7年目、今年ついにその念願が叶ったのがとても嬉しいです。
また、仕事中の出来事ですが、高齢者数名が山で遭難をした時に私たちの隊が救助に駆け付けました。
救助された方々の中に女性もおり、その女性の方は救助後「凄く不安だったけど、救助隊の方々の中に女性がいて安心しました」とおっしゃられていました。
遭難という極限状態の中だからこそ、女性がいることで安心感を与えることができたのかと思います。
その言葉を聞いた時、女性でも頑張って救助隊に入って良かったと感じました。
今後の展望について考えていることを教えてください。
★瀬戸市で初めて女性で救助隊に入ることができましたが、引き続き女性職員がやっていないことにチャレンジしていきたいです。
具体的な目標としては、防災航空隊(防災ヘリ隊)という部隊には現在全国的にも女性隊員はいないのですが、
その常識を破って選ばれたいと思っています。
その目標に向かって日々トレーニングを行っております。
働く女性たちへのメッセージをお願いします。
★やりたいと思ったことは、諦めず貫き通してほしい。
「女性にはできない」という思い込みや常識を疑ってほしい。
今まで誰も通った事がない道を、切り開く勇気を持ってほしいです。
女性の方がより自分らしく働きやすい環境になることを理想に、お互い頑張っていきたいと思います。
<インタビュアー>
瀬戸市
消防本部消防署第1グループ
日向 愛理
2016年4月
瀬戸市消防署東分署 警防隊へ配属
2016年10月
愛知県消防学校入校
2018年4月
瀬戸市消防署東分署 救急隊へ異動
2021年4月
瀬戸市消防署 消防査察担当へ異動
2022年4月
瀬戸市消防署 救助担当へ異動
<参考>
【消防庁】女性消防吏員の活躍推進のためのポータルサイト
https://www.fdma.go.jp/relocation/josei_shokuin/
【消防庁】日向愛里さん紹介ページ
https://www.fdma.go.jp/relocation/josei_shokuin/special/document/hinata.html
※こちらに掲載されている内容は令和5年2月末現在の情報となります。
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