このページの本文へ移動

瀬戸市

サイト内検索

ID番号検索

閲覧支援ツール

文字サイズ

背景色の変更

チャットボットに質問する

現在地

発達障害について

更新日:2018年2月28日

ID番号: 680

発達障害は外見では障害があると分からないため、周囲の人が間違った理解をしていることがあります。
障害に対する誤解は、障害のある方本人とその家族を傷つけています。
障害について正しく理解し、障害のある方とそのご家族が暮らしやすい社会にしましょう。

※この発達障害のページは「りんごのたね&スウィートスマイル」のご協力により作成されています。イラストには著作権がありますので、無断での転写等による使用は固くお断りします。

 

※イラストには著作権がありますので、無断での転写等による使用は固くお断りします。

 

はじめに~発達障害の原因~

発達障害の原因

人は発達していく過程で、運動・感覚・認知・言語・社会性・情緒など様々な能力を習得していきます。しかし、発達障害の方はそれらの能力の獲得に偏りや遅れを生じます。
発達障害の原因は、「何らかの脳の働きがうまくいかないこと、または中枢神経の異常が原因」と考えられています。
決して「親の育て方」、「性格の問題」、「心の病気」ではありません。

発達障害の種類と特徴

広汎性発達障害・自閉症スペクトラム

次の障害特徴、(1)~(3)の内、少なくとも1つ以上が3歳頃までに機能の遅れ、または異常として現れます。

(1)社会性・対人関係の障害

  • 集団のルールに従って行動することが苦手。
  • 相手の気持ちを理解することが苦手。
  • 人との関わりかたが一方的。

(2)コミュニケーションの障害

  • 言葉がまったく話すことができなかったり、話すことができる場合も言葉のやり取り(会話)が苦手。
  • 反響言語(エコラリア)・・・聞いた言葉をそのまま繰り返す。
  • 自分の気持ちや自分の状態を適切な言葉で伝えることが苦手。

(3)興味・関心・行動の偏り

  • 環境、日課の変更などが苦手。
  • 常同行動・・・体を揺らす、手のひらをひらひらさせる、を繰り返す。
  • 数字や文字に興味を持ったり、記憶力が優れているなど、部分的に高い能力を示すことがある。

その他の特徴として、感覚の異常・発達の不均衡、多動が現れることもあります。

 

広汎性発達障害・自閉症スペクトラム(高機能自閉症)

上記(1)~(3)のような障害の特徴がありますが、知的発達の著しい遅れを伴いません。

 

広汎性発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)

上記(1)~(3)のような障害の特徴がありますが、言語獲得の著しい遅れがありません。

 

ADHD(注意欠陥多動性障害)

特徴として「多動」「衝動性」「不注意」の3つの症状があります。
具体的には単調な作業が長時間できない、忘れっぽい、些細なミスをする、考えずに行動する、落ち着きがない、多弁、人の話が聞けない、時間や物の管理ができない、といった行動が見られます。

 

LD(学習障害)

聞く・話す・読む・書く・計算するまたは推論する能力のうち特定のものの習得と使用に困難を示し、できることとできないことの差が大きいという特性があります。
例えば、言葉を聞いて理解をすることはできるのに、書いてある文字を見て意味を理解することができないなどといったことがあります。

 

これらを自閉的な障害特性を持つものとして、まとめて「自閉症スペクトラム」と呼ぶこともあります。

※スペクトラム=連続体

これらの障害は、「知的障害と自閉症」、「ADHDとLD」というように障害が重複する場合もあります。また、障害の重度・軽度により症状の現れ方は様々です。

 

こんな行動をすることがあります

「二次障害」をなくそう

障害への正しい理解を

 

※イラストには著作権がありますので、無断での転写等による使用は固くお断りします。

 

現在、発達障害は生まれつきのもので、身体の病気が治るように無くなってしまうものではないと考えられています。
でも、療育的な関わり方を工夫することで、より困らない様にしていくことは可能です。

 

しかし、発達障害は一見障害があるとは分からないため、「怠けている」「自分勝手」「わがまま」「親がちゃんとしつけをすれば治るんじゃないか」「わざと分からないふりをしている」といった誤解をうけてしまうことがあります。

 

発達障害の方の中には、障害が理解されないため、人間関係をうまく作ることができず、ひどい叱責やいじめを受けたりすることもあります。
このような環境が原因で孤立したり、劣等感を抱きやすくなるなど、精神的に深く傷つき、やる気がなくなる、うつ病、学業不振、不登校といった、「二次的障害」を抱えてしまうことがあります。

 

この「二次的障害」が発達障害のある方にとって、大きな問題となってしまいます。

サポートの仕方1

上手くコミュニケーションができていない場合

何かを伝えるとき

  • 短い言葉でゆっくり話しかけてください。
  • あいまいな表現(例:「ちょっと待ってて」)ではなく、具体的な表現(例:「5分待ってて」)を使ってください。
  • 伝わらないときは、目で見て理解する事が得意なので、身振り手振り・実物・写真・文字などを使って示してください。
  • 人によって伝わりやすい方法が違います。その人に合った方法で伝えてください。

 

場違いなことを言ったり、ルール違反をしたとき

  • 場の雰囲気・世間一般の暗黙の了解というものは、理解が困難です。
  • その場で「~しよう」と言葉ではっきり教えてください。言葉で伝わらないときは、身振り・写真・絵などを使って教えてください。
  • ただし、感情的にならず冷静に伝えてください。
  • 「~してはだめ」という否定的な言い方ではなく「~しよう」という肯定的な表現を使ってください。

サポートの仕方2

困った行動がある場合

物や順番などにこだわりがある場合

自分の置かれている状況や環境を理解するのが困難なため、日々同じ行動の順序や物の配置などにこだわることで安心します。このため、環境の変化やスケジュールの変更などには強い不安とストレスが生じます。

突然のスケジュールの変更が生じた場合には、事前にその日の日程をわかりやすく説明してあげてください。説明には、必要があれば写真・絵・スケジュール表などを使ってください。

 

泣き叫んでいたり、奇声を上げているとき

おさまるまで刺激せず、そっとしておいてください。
やたらと話しかけたり、体に触れるとかえって興奮を高めることがあります。

 

変わったことをしたり、言っているとき

不安定になったときに、自分の気持ちを安定させたり回復させるためにしていることがあります。
ばかにしたり、笑ったりしないで、見守ってください。

 

ある特定の作業・勉強などができないとき

障害によりできないことは、努力すればできるようになるというものではありません。
怒ったり責めたりせず、できないことをカバーする方法を考えたり、できること・いいところを認め褒めてあげてください。

 

落ち着きがない・思いつくまま行動してしまうとき

してはいけないと分かっているのに行動にでてしまうなど、思わずしてしまった行動に自分自身気づいてないことがあります。
怒らずに行動を指摘して、してしまった行動に気づかせてあげてください。
「なぜそのような行動が起こるのか」を考え理解し、本人が落ち着ける環境に配慮してください。

 

参考になる書籍

発達障害のあるお子さんの親御さん、発達障害に関わるボランティアの方々がお勧めする文献を紹介いたします。

書籍名 著者名/出版社
「改訂版 やさしい自閉症のススメ」 藤村出(著)/SNOW DREAM書籍

「自閉症ガイドブック」シリーズ

1.乳幼児編
2.学齢期編
3.思春期編
別冊.海外の自閉症支援

日本自閉症協会

本人著作

「自閉っ子、こういう風にできてます」 

ニキ・リンコ、藤家寛子(著)/花風社

本人著作

「我、自閉症に生まれて」

テンプル・グランディン(著)その他/学研

絵本

「十人十色なカエルの子」

落合みどり(著)/東京書籍

漫画

「光とともに~自閉症児を抱えて~」1~10巻 

戸部けいこ/秋田書店

さいごに

障害があっても、発達の程度やその人ひとりひとりの持っている力に合わせた教育支援を受けることによって、ある程度の社会性を身につけることができたり、得意分野の能力を伸ばすことで成長を促すことができます。

これに合わせて、周りの皆さん一人一人が障害に対して正しい理解を持ち相互に歩み寄ることが、発達障害の方が社会に適応していく上でとても重要です。

※イラストには著作権がありますので、無断での転写等による使用は固くお断りします。

このページに関するお問い合わせ先

児童発達支援センター
発達支援室
電話:0561-88-2415

ページ上部へ戻る

チャットボットに質問する チャットボットを非表示にする