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文化「美術館は情操を育む『第3の場』」(No.336)

更新日:2023年2月21日

ID番号: 33747

 今月初め、日本経済新聞に「そのとおり」と思った記事を見つけました。立教大学社会デザイン研究所の吉永由美子氏が「美術館は情操を育む第3の場」であると述べているものです。

 吉永氏は、美術館の存在を、家庭(ファーストプレイス)、職場(セカンドプレイス)から離れた第3の場所、サードプレイスであると主張しています。第3の場所といえば、他にもカフェや図書館などが考えられますが、彼女が東京都美術館のアート・コミュニケータとして来館者に接してきた経験から、アートが人間に引き起こす「情操」に注目しているといいます。情操とは、「情動」のような一時的なものではなく、持続的なものであり、作品に接したときに経験する「何となく心が洗われる」や「身が引き締まる」など、いくつかの感情の複合的な状況であると説明しています。文化や美術を教養として学習するだけでなく、また、展覧会という情報を受け取るだけでもなく、自分の内から湧き上がってくるものにゆっくり意識を向け、大人の「情操」を育む場として美術館の過ごし方を提案したいと結んでいました。

 この意見に私も大賛成です。本市では、瀬戸市美術館や瀬戸蔵ミュージアム、新世紀工芸館、瀬戸信用金庫アートギャラリーなど、さまざまな所でアートを楽しむことができます。そのなかでも今回は、愛知県陶磁美術館を紹介したいと思います。同館は、1978年に「愛知県陶磁資料館」として開館。2013年に「県陶磁美術館」に名称を変更し、やきものに関してさまざまな角度からアプローチをしている「やきもの専門ミュージアム」です。展示はもちろん建物にも見どころがあります。本館と南館は、東宮御所や帝国劇場などの設計者として知られる建築家 谷口吉郎氏の設計で、日本ならではのモダニズム建築を目指した谷口氏晩年の名建築です。私にとっての第3の場所の一つです。

 皆さまの「情操」を、本市のアートで育んでいただければ幸いです。

 

令和5年2月17日

瀬戸市長 伊藤保德

 

 

 

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このページに関するお問い合わせ先

シティプロモーション課
電話:0561-88-2658

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