No.716 文化財の活用
更新日:2021年9月7日
ID番号: 3485
コロナ禍で8月27日(金)に愛知県にも緊急事態宣言が発出されました。市民の皆さんには「感染対策」のお願いをしつつ、「人との接触機会」を少なくすることや、「三密」を回避するということから、9月12日(日)までの期間、公共施設を臨時休館いたしました。しばらく不自由をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。
休館のため見学することはできませんが、本来なら瀬戸市美術館と瀬戸信用金庫アートギャラリーで開催されている北川民次画伯の作品についてふれたいと思います。
画伯の作品は、観るたびに「いいなあ・・・」との思いが増すばかりです。それは、作品に懐かしい瀬戸の暮らしや風景が見て取れるからかもしれません。市図書館の陶壁や旧市民会館の陶壁(現在は瀬戸蔵の東側に設置)を観ると、構想から設計・工事と進められた工程を想像しながら「せとの人」がイメージされます。「はたらく人」「母子」「いろいろな花」など、広い分野の作品を観て思うことは、こうした作品をもっと活用できないか、ということです。つまり、所蔵作品を時々披露する展覧会だけではなく、「広く活用しては?」と思いました。
作者の意向を踏まえながら、もっと日常的に北川民次作品に触れる機会を作ったり、市民の皆さんにも作品を活用してもらえるアイディアを募ったりして、我が瀬戸市のアピールを多面的に行いたいと思いました。そうしたことを通じ、郷土への誇りを高めていきたいものです。
伊藤保德
瀬戸市立図書館の陶壁 瀬戸蔵東側の陶壁