No.715 パラリンピックに想う
更新日:2021年9月7日
ID番号: 3482
東京2020パラリンピックが閉幕しました。今回のパラリンピックはコロナ禍での開会で、様々な面で注目されることになりました。私自身、その存在は知っていたもののよく理解しておりませんでしたが、開会に先立ち日本全国から「みんなの火」を集めて聖火にする「採火式」というイベントに参加することで、深く知るきっかけとなりました。同時に、本市出身の大島健吾選手が陸上に出場されることで、興味は深まるばかりでした。
感動的な開会式を始め、いくつかの競技を観ると、競技そのものは選手が行っているものの、実に多くの協力や支えがあればこそ実現できていることを感じ、感動の連続でした。スポーツを観て感動することは多くありますが、この大会からは、その感動とともに「自分でも何かできることはないだろうか」「何かしなくては」というメッセージを受けたように思いました。
競技の結果、日本は51個のメダルを獲得、前回(リオ大会:メダル24個)から飛躍的な成果をおさめられました。選手を始めすべての関係者に心から敬意を表します。
大島選手も陸上400Mユニバーサルリレーで銅メダルを獲得されました。新聞の見出しに「多様性の象徴」「選手が一丸となって前を目指す」と記されていた通り、正にパラリンピックを、そして日本を象徴するような競技でした。
今回のパラリンピックは、「多様性を認め、みんなが力を出しあい、大きな成果を出す」という、これからの人間社会の在り方を示し、その根本にあるのは「感謝の心」であることを世界に発信した大会だったと思います。閉会での最後のサイン「ARIGATO」に気持ちが込められていたと思います。
伊藤保德