No.642 原型陶彫会作品展
更新日:2021年4月6日
ID番号: 3157
先月、新世紀工芸館で開催されていた「瀬戸原型陶彫会作品展」に行ってきました。原則、写真撮影は禁止ですが、足を運ぶことが出来なかった皆さんに、ぜひコラムでご紹介したい旨をお願いしたところ、許可をいただけましたので、写真と一緒にご紹介させていただきます。
「原型」というのは原型師さんのことで、ノベルティ生産の一番の基となる「モデル制作者」のことです。聞くところによれば、バイヤーの持ち込む米国雑誌の写真を見て、粘土で立体的に作り上げるという仕事で、成否や良否がここで決まるといっていいと思います。目に見えるところの精緻な表現と共に、見えない裏側は「想像の世界」であり、正に技術力と創造力の総和が出来栄えとなるわけです。
現在のセトノベルティは原型から鋳込み型づくり等、いくつもの工程を経て製品が生まれてきましたが、ビジネスが外需主体ということもあり今では小規模になってしまいました。今回見せていただいた作品展は、原型技術を次代に伝えるべく研鑽を続けておられる方々の作品で、思わず見入る作品も多くありました。
ノベルティこそが「陶磁の華」と言われていますが同感です。素晴らしい伝統や技術を何とか後世に継いでゆきたいものです。
伊藤保德
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