瀬戸蔵ミュージアム
更新日:2024年8月12日
ID番号: 1032
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瀬戸蔵ミュージアムは、瀬戸の観光拠点施設「瀬戸蔵」の2階~3階のフロアに入るやきものの博物館として平成17(2005)年3月19日に開館しました。
2階スペースには、昭和30~40年代の瀬戸の町がひろがり、昔の尾張瀬戸駅や当時走っていた電車、やきもの工場(モロ)、石炭窯、煙突などがみなさまをお迎えします。
なつかしい町並みを歩きながら瀬戸のやきものづくりを体感できます。
3階スペースでは、1000年以上の歴史がある瀬戸焼の歴史を紹介します。
《 瀬戸蔵ミュージアム“みどころ”案内 》
瀬戸蔵ミュージアム案内マップの順に紹介!
瀬戸蔵ミュージアム紹介動画はこちら
https://youtu.be/sG2qLjitPxw?si=M11XVXMkSw2Jq7-M
1 せとでん車両
入館してすぐ目に入るのが、やきものの大量輸送を担っていた「せとでん」の緑色の電車「モ754号」です。 この車両は、昭和3(1928)年製で、平成13(2001)年まで現役として活躍していました。
また、車内には効果音が流れ、本当に昭和時代の瀬戸の町に着いたように感じます。 |
2 やきもの工場(モロ)
かつて瀬戸に多くあった木造の工場が再現され、やきものがつくられる工程を紹介しています。 このモロの特徴は、木造・土壁の構造で壁を多く、窓を少なくして原料や製品の乾燥を防いでいるところです。また今ではほとんど見ることができなくなった1個のモーター動力で複数の機械を駆動させる装置も再現しています。
やきものがつくられる順序を大まかに示すと、1土をつくる 2形をつくる 3焼く の3工程です。モロの内部ではそれぞれの工程に関する機械・道具類をまとめて見ることができます。
主なものとして、 〈土をつくる〉のに必要な「トロンミル」・「フィルタープレス」・「クネットマシン」・「真空土練機」など、〈成形〉に必要な「ロクロ」・「石膏型」「モロイタ・サシダナ」・「絵付用の筆」・「施釉用の鉢」や天日干し場などもあり、やきものがつくられている窯場の雰囲気を感じることができます。
建物内で流れている映像「職人の知恵と工夫」では、職人さんが、やきものをつくる様子を紹介しています。そしてこの映像に合わせてモロの中の機械が動いたり、館内の照明が朝・昼・夕方・夜と変化していきます。 |
3 石炭窯と煙突
モロの外には〈焼く〉ために必要な「石炭窯」と高さ約9mの「煙突」を合わせて復元しています。これは市内赤津地区に現在も残されている石炭窯と煙突をモデルとしています。
石炭窯は明治時代後期(20世紀)から昭和30年代まで主力の窯として活躍しました。最盛期には瀬戸市内で500~600基ほど稼働していたようで、煙突からはき出される煙は「やきものづくりの繁栄の象徴」ともいわれていました。 |
4 せともの屋
「せともの屋」では、紐でくくられたせとものが所狭しと置かれている様子が再現されています。豊富な種類のせとものが上手に積み上げられてたくさん売られていました。
また、昭和時代のキャラクターなどが描かれた「子供茶碗」や、子供向けのノベルティ(陶製人形)などの展示コーナーもあります。(時期によって展示内容が変更する場合があります) |
5 生産道具展示室
「せともの屋」の店先から中に入ると、やきものづくりに使う道具が一堂に集まった「生産道具展示室」になります。ここでは、やきものづくりの工程ごとに道具・機械類を展示し、手作業から機械化へと進んでいく様子を知ることができます。
この展示室内のビデオコーナーでは、さまざまなやきものづくりの様子をご覧になれます。 |
6 瀬戸3万年の歴史
瀬戸市内にある遺跡を紹介するコーナーです。 その始まりは約3万年前の旧石器時代から!
瀬戸市内の主な遺跡の紹介や掘り下げた断面をはぎとった地層をご覧いただけます。 |
7 瀬戸焼の歩み1 古墳~江戸時代
ここでは、約1600年前の古墳時代に瀬戸焼の母胎となった「猿投窯」からスタートし、約1000年前の平安時代から約150年前の江戸時代までの瀬戸焼の変化をたどっていきます。
みどころは、発掘された陶片などを各時代ごとに展示することで、約1500年間の変遷をご覧いただけるます。
長年にわたる研究成果を体現した、考古学ファン必見の展示です! |
8 陶片からみた瀬戸窯業&ライブラリー
収蔵庫で資料を見るような感覚で、引き出しの中をのぞいてみてください。 10世紀から20世紀までの瀬戸市内の窯跡から発掘された陶片をご覧いただけます。
ライブラリーでは、瀬戸焼を始めとした国内外の陶磁器関連図書や当館発行の書籍等を閲覧できます。また瀬戸焼に関するビデオを視聴できるコーナーや他館のポスター・チラシなども、このコーナーに設置してあります。
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9 瀬戸焼の歩み2 明治時代~現代
明治時代になると従来の製品に加えて、海外向け製品や工業製品なども加わり、やきものづくりのすそ野を広げていきました。
ここでは明治から平成までのやきものを飲食器・家具装飾品・工業製品・戦時中のやきもの・ノベルティといった5つのテーマ別に展示しています。
特に目を引くのは、明治時代前半期にアメリカやヨーロッパで開催された万国博覧会に出品するためにつくられた大型の染付作品です。 |
10 抹茶碗展示コーナー
ミュージアム内の抹茶碗展示コーナーでは、作家が制作した黄瀬戸や志野などの茶碗が50点ほど展示されており、自由にご覧いただけます。
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11 集積場
かつて尾張瀬戸駅に隣接していた、やきものを荷造りをする『集積場』を再現しています。
ワラ(藁)やモクメン(木毛)で包まれた製品や海外向の製品を運ぶための木箱、馬車などが展示してあります。
また、海外向製品の展示と関連ビデオ「せともの西へ」も視聴できます。 |
12 旧尾張瀬戸駅
大正14(1925)年から平成13(2001)年まで二代目の尾張瀬戸駅舎として親しまれた建物を再現しています。実際の建物は当時流行した鉄筋コンクリート造で、瀬戸のシンボル的存在でした。
駅舎内では「せとでん」に関する企画展示を行っています。 |