交流「民吉修業地・佐々町に訪問」(No.360)
更新日:2023年4月18日
ID番号: 37831
4月12日(水曜日)から3日間、熊本県天草市と御船町、長洲町、長崎県佐々町を訪問してまいりました。
まず最初に向かったのは佐々町です。佐々町は、磁祖加藤民吉翁が磁器製法の修業を行った本市にとって大恩のある地です。一昨年前から、磁祖加藤民吉顕彰事業を行うなかで、私もずいぶん理解が深まりましたし、何より修業地の方々との交流により、史実以上の情報が得られたことはとても大きいものです。そして、私たちがもっと大切にしなければならないのは、「当地の方々が民吉に対してどんな思いを持っていたのか」です。先人たちのお話などから現地の民吉像がだんだんとわかってまいりました。佐々町には地元の銘菓として「民吉最中」があり、修業中から「民吉さん」として親しくお付き合いをいただいたようです。
また、現在でも、本市出身の新井さんが、佐々町において窯業で身を立てられていることから、瀬戸とつながっていることを実感します。新井さんは、民吉修業の窯跡が長崎県の指定文化財として認定されている「皿山公園」で陶芸教室を行っています。今夏、本市で行う「民吉フォーラム」の講師として瀬戸にみえる予定で、とても楽しみです。
佐々町の方々の、穏やかでやさしい人柄は今も引き継がれており、私が役場に伺うと、町長や幹部の方をはじめ、職員全員が起立され、大きな拍手で歓迎をいただきます。本当に嬉しく思いますし、感謝の気持ちを心より申し上げます。
佐々町では、「東光寺」と民吉最中の製造販売元「叶家末廣」を訪問しました。ここには、学ぶことが一杯あります。今後も交流協定を前向きに検討し、末永くお付き合いさせていただきたいと思います。
令和5年4月17日
瀬戸市長 伊藤保德