No.1110 瀬戸ならではの雰囲気の喫茶店
更新日:2023年4月13日
ID番号: 37443
せと末広町商店街が元気です。新しい店舗が開店したり、新たな催しが行われたりして、お客さまが多くなりました。特に若者が増えていて、これからもさらに賑やかさが増す勢いです。
先日、テレビ番組で、商店街にある喫茶店「サウサリート」が紹介されており、入口に飾られた陶製の雛飾りが注目されていました。私もまた行きたくなり顔を出しました。ここには、瀬戸ならではの雰囲気を感じることができます。店内には、瀬戸の産品(主にせとノベルティ)がたくさん飾ってあり、独特の雰囲気を醸し出し、「陶都瀬戸」を思わせています。それぞれに物語を感じるのが不思議です。
メニューの裏に「お客様へのメッセージ」がありました。
「さて、「陶都・瀬戸」(現代は・・・)の歴史は1300年以上を有し、陶史で2人の陶磁始祖が存在する珍しい窯業地です。鎌倉時代の陶祖、幕末期の磁祖(染付)(中興の祖)、更に戦後はアメリカ中心の「ノベルティ」(装飾・置物)の輸出品、更に「セラミック」と、瀬戸の土、伝統技術が脈々と続いており、日本六古窯の中でも非常に稀有な存在ということで、現代でも弥生古墳土器・鎌倉土器(古瀬戸焼き)・桃山・織部・明治の染付・現代陶芸・又、ガラス原料生産地、それぞれの分野で創作している人が多いです。
私も多くの陶芸作家の器、作品で協力してもらいました。新しいカップ、皿、花器が入ると浮き浮きして楽しい日々を過ごしました。お客さんたちにも、自分だけのオリジナル陶器を注文したり買われたりして、気楽なワークショップで家族・友人で陶作を楽しんではどうでしょうか。」
店の調度品など、独自の要望で作ってもらったのも多々あるようです。この日注文したチーズケーキに使われていたお皿は、本業窯の定番柄でしたが、色目が独特で、特別制作のものでした。
皆さまも、瀬戸文化に浸ってみてはいかがでしょうか。
伊藤保德