事業「流域治水」(No.342)
更新日:2023年3月7日
ID番号: 33797
3月2日(木)、「第11回土岐川・庄内川流域治水協議会」が春日井市で開催されました。同協議会は、近年頻発している激甚な水害や気候変動による今後の降雨量の増大と水害の激甚化・頻発化に備え、集水域から氾濫域にわたる流域全体のあらゆる関係者が協働して、流域全体で水害を軽減させる治水対策、「流域治水」を計画的に推進するためのものです。土岐川と庄内川の流域市町村は全部で23、それに岐阜県と愛知県、国の機関が加わる大規模な会議です。各市町村の計画の進捗状況などの情報共有や意見交換を中心に、密接な連携体制を構築するための協議等を行います。
本市は、庄内川水系の流域地域として、協議会に出席しています。庄内川と聞くと、春日井市との間を流れる市の北側の川という認識が大半だと思いますが、その支流は市内の3本の河川につながっていて、極めて深い関係性があります。
なお、「流域治水」とは、河川の水があふれることを前提にして、水を貯める場所をたくさん確保したり、危険な場所に住まないようにしたり、あらゆる対策を組み合わせて被害を小さくしようという考え方です。「治水」に「流域」という考えを入れ、河川流域全体で水害対策を行うものです。
また、この協議会は、ハードはもとよりソフトといわれる「避難行動」や「郷土愛につながる自然体験教育」も実施しています。取り組んでいる分野(4つを柱)は、「氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策」、「被害対象を減少させるための対策」、「被害の軽減、早期復旧・復興のための対策」、「グリーンインフラの取り組み」です。
瀬戸の魅力である「自然の豊かさ」を体感し、郷土愛を育てるため、市民の皆さまにもこのような取り組みに関心を持っていただきたいと思います。
令和5年3月6日
瀬戸市長 伊藤保德