天草「その2・世界文化遺産の見学」(No.300)
更新日:2022年11月16日
ID番号: 4610
天草市訪問2日目は﨑津集落に出かけました。今回、是非とも案内したいと紹介された「世界文化遺産」です。
今まで天草市には数回訪問しているものの、その全てが加藤民吉翁の足跡をたどることが目的で、他の地に出かけたことはありませんでした。﨑津集落へは中心市街地から車で1時間、天草市の広さを実感することにもなりました。何しろ総面積683.82平方キロメートルは瀬戸市(114.40平方キロメートル)の約6倍です。
世界遺産の正式名称は『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』です。12箇所の遺跡や集落で構成されていて、﨑津集落はその一つです。「道の駅﨑津」が「﨑津集落ガイダンスセンター」になっており、散策マップなどをいただきました。付き添いで、天草市の学芸員の方から丁寧にわかりやすい説明をいただき、とても興味がわいたのと同時に、キリシタン弾圧などの歴史をもっと学びたいと思いました。
最も印象的だったのは、「潜伏キリシタン」の話です。私の知る「かくれキリシタン」とは違い明確に区分されています。
「潜伏キリシタン」は、禁教期に表向きは仏教徒になりつつも、キリスト教を信仰していた人のことで、「かくれキリシタン」は、明治時代に入ってキリスト教が認められた後も、カトリックに復帰せず、江戸時代から続けられてきた信仰形態を継承した人のことをいいます。﨑津集落は、仏教、神道、キリスト教が共存しながら信仰を育んだ漁村集落として、また、国の重要文化的景観に選定された集落として、貴重な資産価値を有しています。
歩いてみてその価値を実感することができます。集落中央にある「﨑津諏訪神社」は、歴史を感じさせる立派な鳥居の近くにマリア像が立っていたり、神社の近くに「﨑津教会」が建てられたりしている集落です。近くに寺院もあり独特の雰囲気がありました。
今回も天草市の皆さまの丁寧なご案内をありがとうございました。天草市の魅力をさらに知ることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。本市の魅力増進にも力を入れていきたいと思います。
令和4年11月15日
瀬戸市長 伊藤保德