防災「防災講演会での学び」(No.248)
更新日:2022年7月8日
ID番号: 4240
7月2日(土)、文化ホールで開催された「令和4年度瀬戸市防災講演会」に出席しました。
防災は「自分事」であり、自分がその気になって取り組むことが必要であると思っています。数年前から本市の総合防災訓練を「せと市民総ぐるみ防災訓練」として内容を大きく変え、そのなかで避難訓練も住民主体の訓練に変えました。行政や地域、個人の役割を明確にし、災害時に最大限の力を発揮できるよう今後もどんどん改善していきたいと考えています。
講演会では、特定非営利活動法人愛知ネットの内藤瑶氏を講師にお招きし、テーマ「被災地から学ぶ~私たちが日ごろからできること~」を話していただきました。内容を聞いて、強く感じ入ったことは2つ。1つは、「災害に備えての『自助・共助・公助』のあり方」、2つ目は「避難は分散型に」ということでした。
「自助・共助・公助」という言葉は以前からよく使われており、地域力向上団体などでも実際にこの考え方に基づいて活動されています。講演では、「自助・共助・公助」は単なる役割分担ではなく、あくまで「自助」(自分の命・財産は自分が守る)こそが基礎であり、個人でそれができない場合に、となり近所や地域の人たちで助け合うことが「共助」だと述べられていました。そして、それらがスムーズにできるように支援することが「公助」だということです。これが市全体でできるようになれば、避難所に避難するという画一的な行動ではなく、その時々の状況に応じ分散型の避難を行うことができ、より安全な体制をつくることができると思います。
災害を無くすことはできませんが、被害は少なくすることができます。地域防災力を高めるために、今年も11月に「せと市民総ぐるみ防災訓練」を予定しています。訓練に一人でも多くの方が加わることで、自助となるご自身のみならず周囲への共助の連鎖が広がります。市民総ぐるみで災害時の被害を最小限にしていきましょう。
令和4年7月6日
瀬戸市長 伊藤保德