観光「瀬戸資源の観光活用」(No.242)
更新日:2022年6月23日
ID番号: 4202
本市は産業・歴史・文化・自然などのさまざまな地域資源を観光資源として活用するための発掘や磨き上げに取り組み、魅力向上に努めてきました。その一つとして、陶磁器産業の観光化を最大化するという戦略のもと、その魅力を発信するべく多くの催しやイベントを行い、お客さまからは「また来たい!」という感想をよく聞くようになりました。今後もさらに、瀬戸の「多くの地域資源」を活用し、観光の魅力向上に努めていく必要があります。
さて、瀬戸のやきものが千年以上も続いている要因は、産出される「陶土」の良さにあるといわれます。「瀬戸・藤四郎トリエンナーレ」という事業では、瀬戸の鉱山で自らが原土を採集、精製し、作品を作り上げる美術展も行われており、文化の観点からも「陶土」をアピールし、市の観光資源の魅力の底上げを図っています。2021年には「せと・まるっとミュージアム観光推進アクションプラン」が策定され、「陶芸のディープな体験が日本一のまち」を目指し具体的な取り組みを始めています。陶磁胎七宝作家・水野このみさんが教える「幻の七宝」体験ツアーや、飽津窯・赤津焼伝統工芸士が教える「たたら作り」陶芸体験ツアーなど、陶磁器の深み、味わいを感じられるディープな体験が人気を寄せています。
なお、現在、瀬戸窯業資源対策委員会が「トウキ ガラス フルサト」というタイトルで、瀬戸市の窯業資源を説明するパンフレットと動画を作成しています。小中学生をはじめ多くの方に、世界有数の陶土・珪砂の産地であることをくわしく解説するものです。陶土・珪砂の採掘場は「瀬戸キャニオン」と呼ばれており、これも地域資源と考えると「瀬戸独特の魅力」といえます。採掘場は観光のために作られたものではないので立ち入ることができませんが、バーチャルなどのデジタル技術を駆使すれば、「日本一の陶磁器観光のまち」をイメージさせるPRの一つになるかもしれません。
地域資源を「魅力的に見せる」ことの大切さを認識し、積極的に取り組んでいます。
令和4年6月21日
瀬戸市長 伊藤保德