高齢化「人生100年を考える」(No.223)
更新日:2022年5月6日
ID番号: 4077
人生100年時代と言われて久しいですが、高齢者と呼ばれる65歳以上の方々にとって、「人生100年」という言葉はどのように聞こえているのでしょうか。
本市の65歳以上の人数は毎年増え続け、約3万8千人です。市人口全体の約30%を占めており、「高齢化社会」になっています。しかしながら、本市の老人クラブの会員数は減少傾向です。
高齢者が元気に活躍する社会の促進や、経験豊富な知見をもっと地域に活かすことはとても重要です。そして、高齢者の方々と、現在の社会システム(公共サービス全般)について、真のサービスになりえているのか、意見を聴き、話し合うことも大切です。現在進行中の「第6次瀬戸市総合計画」のなかでも、『高齢者が生きがいを持って活躍し、支えあいにより、安心して暮らせるまちづくり』という施策を示しています。具体的な施策については、毎年、実施と検証を行っていますが、次の中期事業計画にも反映していこうと思います。
なお、高齢者に対する政策の議論を進めるうえで「視点や考え方」を学ぶため、参考書をいろいろ読んでいます。その中の一冊に、ベストセラーである『80歳の壁』(和田秀樹著 幻冬舎)があります。著者は、高齢者のことをあえて「幸齢者」とし、年齢が高いということより、「幸せな歳を重ねるべき」と考え、「幸齢者が自由に生きれば活性化する」と述べています。共感できるところの多い一冊です。
このような意見も参考にしながら高齢者の方々の生きがい、活躍、支えあいを考えてまいります。
令和4年5月3日
瀬戸市長 伊藤保德