健康「長引く受診控え」(No.214)
更新日:2022年4月5日
ID番号: 4005
3月27日(日)の日本経済新聞朝刊に、『健康寿命縮む恐れ』、『高齢者長引く受診控え』という目を引く記事がありました。
これは、新型コロナウイルス感染に伴い、「受診控え」という別の問題を引き起こしているというものです。感染で重症化の恐れがある高齢者は外出を避けるため、病院通いを控えており、図には、認知症薬を処方された患者はコロナ禍で22%も減っているというデータが示されていました。
日本は、平均寿命が右肩上がりで伸び、世界でもトップクラスの長寿国といわれています。しかし長生きしても、健康上の問題で日常生活に制限があるようではいけないとし、2000年、世界保健機構(WHO)が健康寿命を提唱。日本も健康増進法に基づき策定された『健康日本21』で、「健康寿命の延伸」が目標に掲げられました。以降、日本の健康寿命も右肩上がりで伸び、2019年は男性72.7歳、女性が75.4歳となっています。近年、健康状態と要介護の間に位置している状態「フレイル(虚弱)」を、早期発見と早期対策によって進行を防ぐ事業などを積極的に行っていますが、受診控えは悪い影響をを及ぼすことが予測されるという内容も載っています。
高齢者の方で、普段より外出を控えているようでしたら、ぜひ病院などに相談し、指導を受けることをお勧めします。また、健康に関する一般的なことでしたら瀬戸市健康課(TEL85・5511)へお問い合わせください。
医師や専門家などの意見を参考に、健康で快適な暮らしをしていただきたいと思います。
令和4年4月4日
瀬戸市長 伊藤保德