政策「子どもの健全育成~スマホについて~」(No.163)
更新日:2021年11月4日
ID番号: 3613
本年4月からパルティせと3階にオープンした「子ども・若者センター」は、連日多くの相談を受け付け、迅速に対応している総合窓口です。定期的に相談内容などの報告を受けていますが、きめ細かな対応が求められていることを強く感じています。
子どもや子育てに関わる問題は一人ひとり事情が異なり、ニュースなどにも多く取り上げられ、皆さんの関心も高いと思います。その内の一つ、「スマホを持たせるタイミング」もなかなか難しい問題ではないでしょうか。
過日、愛知県尾張福祉相談センターの前田センター長にお会いした際、「スマホを持たせるのは遅いほうがよい」という100ページほどの本をいただきました。講演などのテキストとして利用されているようです。副題に「リアルで遊ぶ、心が通う。家庭でできるデジタル障害予防法」とあり、さっそく読んでみると、新たな学びがありました。少し大げさに感じる表現も決して誇張ではないと思いました。
『子どもにスマホをどう与えるか改めて考えてみようという大合唱が起きています。一言でいえば、現在の子育てはスマホにより危機にさらされています。(中略)我々人類がスマホをはじめとするデジタルツールを上手に使いこなすには、知らず知らずのうちに私たちの心の中に生まれている情報技術に対する様々な「思い込み」や「誤解」を一掃し真実に気づくことが第一だと思います。(中略)スマホをめぐる「誤解」を解くことができれば、子どもたちに忍び寄っているわなに気づくことができます。(以下略)』
小学校一年生から学校教育でタブレットが使用される現代において、「だからスマホも」と考えるのは安易なようです。読み進める中で、新たな気付きや強く共感できることなどがありました。
興味のある方には、ご一読をおすすめします。
「スマホを持たせるのは遅い方が良い」著者:山中憶良、倉石宗範
東京六法出版・一般社団法人スポーツアカデミー
令和3年11月4日
瀬戸市長 伊藤保德