公立陶生病院 武藤義和医師の講演③(No.43)
更新日:2020年8月19日
ID番号: 2677
武藤医師の講演の内容について、前回に引き続き、ご紹介します。
第3回 改めて感染対策
4月に緊急事態宣言が発出されましたが、それ以前から新型コロナウイルス感染症の感染予防については、様々なことが言われてきました。それから半年近くが経ち、「マスクの着用」や「手洗いの励行」などが当たり前のこととして行われるようになったと思います。当初は、強制されるものではないため、軽く受け止め「私一人くらいなら・・・」という人もみえたように思います。それには、「なぜマスクを着用するのか?」という理由がよく分からず、具体的な行動までいたらなかったということもあるようです。
武藤医師は、2月の頃から新型コロナウイルスの感染は、「人から人へ、接触感染か飛沫感染かです。」とおっしゃっていました。「接触感染」を避けるために「徹底した手洗い」や「手指消毒」が必要です。また、「飛沫感染」を防ぐために「マスク着用」が必要なのであり、いわゆる“鼻出しマスク”や“顎マスク”では全く意味がありません。
つまり、「何のために・・・」ということをよく理解し対策を取るべきです。
「三つの密」についても同様のことが言えると思います。「密集」「密閉」「密接」は、接触や飛沫の機会が多いので避けましょうということですが、武藤医師が特に強調されているのは「換気」です。次のような説明がありました。
- とにかく換気!これが一番!距離がとれないような部屋なら、いかに換気をするかに全てがかかっています。
つまり・・・
- 人が触るものにはできるだけ触らない。触ったら手を洗う(特に顔を触る前)。
- 人と2m位の距離を保つ。保てないならマスクをすることでリスクは下げられる。
- 屋外では、マスクがなくても距離があれば換気ができているので感染リスクは低い。
ぜひ、こうした行動を日常化していきましょう。
令和2年8月15日
瀬戸市長 伊藤保德