No.1003 グッドデザイン賞・瀬戸SОLAN小学校
瀬戸SОLAN小学校が『2022年度グッドデザイン賞』を受賞されました。この度、お祝いを兼ねて学校を訪問しました。その場でデザインの説明を聞くと、学習効果を上げるためにさまざまな工夫がされていることを知り、改めて「環境の重要性」を認識しました。
同小学校は、内閣構造改革特区として指定を受けており、教室という概念を廃し大きなコモンスペースを情報ステーションが取り囲む構成となっています。十分な音響設計を施している為、開かれた空間であるにもかかわらず、教室間の騒音の問題が存在していない造りです。
実際に見て回ると、子どもたちの「学びのスタイル」が従来のものとは大きく違うことが分かります。子どもたちの雰囲気も伸び伸びとしていて可能性を強く感じました。
グッドデザイン賞審査員の評価は次の通りです。
『近年、学校という定型化した学ぶ場がアップグレードされている。アクティブラーニングなど新しい教育法が広まる中で、それにふさわしい空間がまだ多くの人の頭に思い浮かばないのではないだろうか。この計画は、Project based learningという新しい教育法に対する新しい空間の提示がなされている。既存校舎間の中庭をコモンスペースで結び、従来の学習する教室がコーナーとして一体的なのびやかな空間を生み出している。コモンは耐火木造で構成され、木の柱や斜め格子が程よく空間を分節している。さまざまな学びに対応できる広がりを持ちながら、落ち着いて学ぶことができる両儀的な空間性は秀逸である。』
素晴らしい賞賛の言葉です。
人材育成はいつの時代にあっても大切なことですが、教育分野は本市政策の中でも特に重点分野です。同校の新しい取り組みを今後も大いに期待しています。
伊藤保德
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