Ｎｏ．５８５　藤井聡太二冠の資料

　今年も押しせまりましたが、この一年を振り返ると「新型コロナウイルス感染症に始まり感染拡大止まず」で終わりそうです。でも、そんな状況の中にあって日本中を明るくし、希望に満ちた大きな可能性を感じさせてくれた大きなニュースがありました。本市出身の藤井聡太二冠の活躍でした。約二か月間、全く対局のない期間を経てタイトル戦に臨んだ藤井棋士は地元の期待通りに勝ち進み、棋聖戦で初戴冠、並行して王位戦でも勝利、同時に八段に昇段と全て最年少記録を打ち立てました。

　瀬戸のまちもコロナ禍ではありましたが、多くの市民が偉業の喜びを分かち合いました。その気持ちが形に表れたのが10月の花火打ち上げでした。密を避けるため、会場未発表のまま準備が進められ、当日を迎えました。中秋の満月とともに市民の皆さんの気持が夜空に花を咲かせたと思います。これは、医療関係者の方々や入院療養中の皆さんへの激励も込められていました。

　日本中に「愛知県瀬戸市」の名を知らせてくださった藤井二冠の資料を集めたコーナーを瀬戸市立図書館に開設ました。また、本市では、新しい生活様式の中で「図書館の果たす役割」を検討中です。そんな中で、関係団体との連携の中で「藤井聡太二冠特設コーナー」の設置となりました。資料は今後、徐々に充実していく予定ですが、藤井聡太二冠が望んでいる「将棋文化の普及拡大」に少しでも協力したい思いからこのたび実現しました。

　感染対策を充分に講じながら、一人でも多くの市民の皆さんにご覧いただきたいと思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　伊藤保德