No.549 瀬戸蔵ミュージアム企画展
久しぶりに「瀬戸蔵ミュージアム」を訪問しました。市民の皆さんに「瀬戸蔵ミュージアム」のことをお聞きしてみますと、多くは「行ったことはあるよ」と答えられます。入口近くに名鉄瀬戸線の実物電車が据えられ、昔の尾張瀬戸駅が再現してあり、懐かしく思われる方も少なくないと思います。また、せとものを生産する道具はもとより、その工程もうかがい知ることができ、同時にやきものの歴史を示す貴重な品々の展示もあり、瀬戸ならではのミュージアムだと思います。小学生の社会見学としてはとても有効であり、近郊の小学校から多くの見学者が来館されています。
もう一つ見逃せないのが「企画展」です。「やきもの(せともの)」が中心ですが、少し範囲を広げ、「工芸士技術展」や「珍しい所蔵品」などの披露もあります。
今回、出かけたのは二つの企画展を観るためでした。一つは「新収蔵品展2018~2019」であり、もう一つは「瀬戸の風景 昔と今」です。
「新収蔵展」では珍しいものが展示してあります。例えば、昭和57年発行の「アメリカ50州 州鳥州花記念切手」の複製拡大版です。「アメリカの切手がなぜ?」と思いましたが、瀬戸のノベルティ生産の参考資料のようです。当時は、複数のメーカーが手掛けていたようです(写真はニューヨークとワシントンののものです)。一方、「瀬戸の風景」では約80年前、愛陶工の屋上から瀬戸川上流の風景が印象的でした。
企画展は三か月くらいで入れ替えていますので、それぞれどうぞお楽しみください。
・「新収蔵品展」は令和2年12月27日(日)までです。
・「瀬戸の風景 昔と今」は令和3年2月21日(日)までです。
伊藤保德
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